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薄れる記憶を呼び起こす〜過去の旅〜2020年秋・ぼっちディズニーがことのほか楽しかった件。その2

シーでの体験は、なんだか拗らせぼっちの体験記みたいになってしまった。
本人、実に楽しかったが、到底楽しかったとは思えないような文面が以下に続くことを最初に謝りたい。

ランド訪問から約1週間後位にシーを訪問。
ランドと同じで11時インだったと思う。

久々のシーは大分変わっていた。

というより、17時以降しか訪問したことがなかったので、辺りが暗すぎて建物も風景もちゃんと見えた試しがなく、今回初めて見る光景にむしろ感動してしまった。

17時以降入場で、辺りが暗い中、手探りで歩いて空いているアトラクションに乗るというのが今までの定番だったが、乗ったことがあるアトラクションといえば、シンドバッド、海底2万マイル、アクアトピア、そして何故か人気があるらしいタートルトーク

タートルトークはその光景を外部から傍観視する分には楽しいが、あの空間は、ちょっと苦手だ。

何も知らずに初めて体験した時は、正直地獄かと思ったくらい。少し言い過ぎかもしれないが、そのくらいワタシにはキョーレツな空間に思えたのだ。

授業中、絶対に指されたくなかった時のあの感覚に似ていた。中・高時代の記憶が蘇って、二度とごめんだと思ったくらい。

まあ、絶妙に空気を読む頭の良いなんとかというタートルのことだから、間違っても私を指すことは無かったと思うので、とんだ取り越し苦労に過ぎなかったとは思うけど。

っと話は逸れたが、今回はもちろんぼっちなのでタートルトークは華麗にスルー。

ソアリンの16:30のスタンバイパスを無事にゲットしてからは気分が良く、空いているアトラクションをどんどん乗って行こうと。

とはいえ並ぶのが嫌いな私が並べる限界は30分前後。
故に、一瞬迷ったが、35分待ちのタワーオブテラーに並ぶことに。

タワーオブテラーも初めてで、どんなアトラクションかよくわからないまま臨んだが、その後、ぼっちにとって地獄体験を味わうとは知る由もなく。

職場の陽キャおねーさんがおススメしていた理由がなんとなくわかった。

落ちる瞬間に、自分の姿が映った鏡に向かって、手を振ってください〜だと⁈

私の前の列は、10代〜20代位の3人組のディズニーに慣れている女子。そしてぼっちの私から2席くらい空いたところに、アラフィフかアラカン世代の4人組のおしゃべりな奥様方(待ち時間に聞こえてきた雑談から推測)。

彼らの間に、明らかにぼっちで違和感ありのワタシがポツンと鏡に映し出された時の地獄と言ったら、言葉にならない。

さよ〜なら〜っと仲間同士が楽しそうに笑う姿が鏡に映った実にほんの数秒がとてつもなく長く、ワタシはただひたすら背をすくっと縮め、少しでも自分の姿が鏡に映らないような姿勢をとることで精一杯だった。

変な姿勢のまま、ガクッと何度も落ちるあのアトラクション。
腰の骨が1本くらい宙に浮いてどこかに行ってしまいそうな感覚だった。

何事も経験だが、恐らく二度と乗ることはないだろう。

アトラクションが終わるや否や足早にその場を去ったことは言うまでもない。

そんなわけで気分を変えようと、とりあえず歩いた。
昼間のシーの風景の美しさに、すっかり気分も良くなった。

次に向かったのは、ソアリンの次に興味があったニモのアトラクション。

幸い、待ち時間も30分位だったので、並ぶことに。

ファインディング・ニモはディズニー映画で一番好きなので、楽しみだった。

実際楽しかったし、ニモ達も可愛かったけれど、三半規管の弱いワタシには、あの激しい動きは画面上だけで良いことに気付いた。
すっかり船酔い。

しかし、シーの雰囲気や景色が良いせいか、周りを散歩していたら気持ち悪さは半減したので、軽く何か食べることに。

とりあえずニモのチュロスかタピオカドリンクでも買おうかと思ったら、お店が大行列。
諦めて、ユカタンベースキャンプへ。

カタンベースキャンプはそんなに混んでいなくて、座る席も確保できたので、前から食べてみたかったサーモンのグリル的なヤツ(名前忘れ)と普段は絶対買わないような期間限定のゼリーの入ったブルーのキレイなドリンク(名前忘れ)を購入。

船酔いで胃が疲れていたので、ゆっくりめに食事をし、次のアトラクションへ。
っといっても、どこも並んでいたので、唯一空いていたシンドバッドのアトラクションへ。
船酔いが無くなりかけでまた船に。
まあ、こちらは緩い船のアトラクションだったので、ノーダメージですっかり眠くなってしまった。

乗っている途中の、トラのなんとかいうキャラクターを前に、以前も乗ったなぁ。っと今更思い出す始末。

その後はひたすら園内を散歩。明らかに道に迷っている状態で同じ場所をグルグル周りながら、少しずつお土産のお菓子を購入。

途中、欲しかった抹茶のポップコーンワゴンを発見するも行列に怯んで断念。

唯一空いていた、デミグラス入りポテトチュロスを購入し、1人ベンチで食していると、5、6歳くらいの美女と野獣のベルのコスプレをした女の子と目が合ってしまった。じーっと不思議そうに見てきたのがなんともおかしかった。

後日、その話を職場の陽キャおねーさん(わりと天然)に、「いやあ、1人であのオバサン、チュロス食ってるよー。変なのーって思いながら見てたと思うわぁ。」とおもしろおかしく少々自虐的に話したら、「子どもって残酷だよねー。」と笑い無しの憐れみを含んだ神妙な感想をもらい、話す相手を間違えたことに気付く。

っと話はズレたが、しばし休憩後、今度はリトルグリーンマンを買いに。
お腹がいっぱいだったのでお持ち帰り。
これが、実に好みだった。
もっと買ってくればよかったと思ったほど。

ひたすら散歩しながらお土産を物色していたが、街並みが美しいせいか全然飽きない。

そうこうしているうちにソアリンの16:30のスタンバイパスの時間になったのて並びに。
すぐ乗れるのかなと思っていたけれど、実際乗れたのは17:30過ぎていたと思う。

私にしては結構長く並んでいたけれど、その間に水上パレードがあったり、火山の噴火が見られたり、夕暮れから夜にかけての景色の美しさに感動したりと、退屈しのぎには充分だった。


そんなわけで、ぼっちでソアリンを初乗りしてきたわけだが、運良く一番前をゲット。周りを気にせず楽しめるアトラクションでよかった。
何より本当に空を飛んでいるみたいで、あれは、一度体験してみるべきとみんなに言いたくなったくらい。
ディズニーのアトラクションで一番好きかな。

ソアリン降車後は既に外は真っ暗。
もう少し景色を堪能したいところだったが、電車が混むのを恐れて、足早にシーを後にした。

園内の音楽が遠ざかって行くと、現実に引き戻されたが、手にしたお土産の袋に目をやると、まだシーでの楽しさが続いていて幸せな気分に。

っとまあ、私の中の最低限のミッションをクリアできて、とても満足できたぼっちディズニーだった。

ぼっちディズニーは、ハードルが高かったが、人数制限、ぼっち行動が推奨される状況下でかえってありがたかったと思う。

また、人が少なそうな時に行ってみたいと思う次第。