広島・宮島・瀬戸田・尾道 1泊2日 こなしきれなかった旅〜2日目〜③尾道
瀬戸田港でしばらく待っていると、尾道行の船の自動アナウンスが。
相変わらず誰もいない。
船はいくつか停まっているけれど、どれだろう?っと歩き周っていると、それらしき船がやっきた。
無事に11:20発の尾道行の船に乗り込んだ。
割と小さめな船で、乗客は私1人。
運賃は船内で直接手渡すシステムだった。
約40分ほどで尾道港に着いた。
雨は本降り。
時間はちょうど12時過ぎだったので、
あー私が好きな感じのカフェだぁ☕️
っとさっそく美味しそうなパン🍞を購入し、
窓際の席へ。
本日1食目。雨の中でも蒸し暑さがあり、なんだか生き返った。
とっても美味しくて、満足。
店員さんも感じが良かった。
目の前の海の光景はとても心地良かった。
晴れていたらもっと素晴らしいのだろう。
しばらくボーっとしていたが、雨は止まないので、とにかく次の目的地に向かうことにした。
瀬戸田に比べて、まあまあ観光客はいるようだが、それでも少ない。
梅雨時期は、サイクリストも避けるということか。
駅前を通って、商店街を歩くと、なかなか風情な情景が広がった。
事前リサーチ済みのお店を見つけて、なんだかうれしくなったものの、お腹がいっぱいなこともあり、とりあえず千光寺ロープウェー乗場を目指した。
その頃になると、雨も止んで、少し晴れ間も出てきたので、ロープウェーからの光景は尾道の街や港を一望出来てなかなかだった。
束の間の雨上がりで、頂上からもなかなか素敵な景色が見渡せてよかった。
ロープウェーは片道だけ使い、帰りは徒歩で降りることに。
テキトーに歩いていたら千光寺に着いた。
ロープウェーに一緒に乗ってきた人はちらほらいたけれど、千光寺にはまだ誰もいず。
すると、お守り売場の方からおばあさんが顔を出して「こっちいらっしゃーい」と。
どうやら私に言っているらしい。
おばあさんがとびきりの笑顔だったので、なんだか断り切れず、気恥ずかしくもなりながら
こんにちわぁーっと。
お守り売場の隣でまずはお参り。
おばあさんは
「ようこそお参りくださいました」みたいなことを言いながら鈴のようなものを鳴らしてくれた。
(旅から時間が経ち過ぎて何を鳴らしてくれたのかうろ覚え。)
どこから来たのー?
とか雨は残念ねぇとか色々話かけてくれた。
とても感じのいいおばあさんだったが、なにせコミュ障なのと、話が長くなるのが苦手なので軽く返事をしつつ帰ろうとしたら、
「あなたのご両親が健康で長生きしますように、この瓢箪のお守りがいいわ。」
「あとは、こっちの縁結びのお守りもおすすめよ。」
っと言われたので、なんとなく見てみたら、緑の瓢箪のお守りがかわいくて気に入ったので購入。
「今日は天気が悪いけど、晴れた時にまたいらっしゃい」と飛びきりの笑顔で言われた。
また来まーす。ありがとうございましたぁ。
と言って千光寺を後にしたのだが、
なんだかすごく心が温かくなった。
後でネットで調べたら千光寺の名物おばあさんだったらしい。
彼女がお勧めしてくれた縁結びのお守りを買うと、願いが叶うとか。
せっかくお勧めしてもらったのに買わなかったワタシ。
自分で縁を遠ざけた気分だ。
ワタシにはそういうところがあるのだ。
素直に従わずに損したことが、過去に何度もあった気がする。
そういえば、猫のお寺で有名な世田谷の豪徳寺を訪れた時も、そこの名物ガイドさんぽいおじいさんに声をかけられて、
「またいらっしゃい。今度は彼氏といらっしゃい。」などと言われたこともある。
なんだか周りがワタシのご縁を心配してくれているようにいつも感じるのだが、寂しそうなオーラが出ているのか、少し心配になった😆
千光寺を後にすると、また雨がポツリポツリと降り出した。
そんなわけで、地図を見ながら下山するのも面倒で、テキトーに歩いていたら、ロープウェー乗場にあっと言う間に着いてしまった。
尾道での目的の一つに、美術館と猫をたくさん愛でるというのがあったのに、なんと猫には一匹も合わなかった。
猫はみんなどこかに雨宿り中だったもよう。
ま、しょうがないかぁと商店街の方へ戻る途中、蒸し暑さで体力が消耗していたので、レモネードを飲むことに。ついでに焼きたてレモンケーキもすすめられたので、購入。
店内で、ようやくゆったり、ほっとしたのも束の間、店員の女性がやたらと話しかけてきた。
観光ですかー?
どこ行ってきたんですかー?
どこから来たんですかー?
何たべましたー?
尾道ラーメン食べましたー?
食べてない?ってことは、今から食べなきゃですねー。
っと。怒涛の質問攻め笑
こっちは、疲れているのであまり話したくなく、まったりしたくて適当に返答していたが、次から次へと話してくる。
心地よい空間とは言い難く、なんだかものすごく面倒になって、レモネードを持ったまま、ありがとうございましたぁ。
っと早々と出てきてしまった。
話したかったのだろうけど、ワタシはちょっと苦手だ。こういう時、とても申し訳なく感じる。相手は悪くない。ただ波長が違っただけ。
なんててきとーなことを思いながら、レモネードを片手に商店街をゆっくり歩いて駅に向かった。予定より早かったが、広島空港でゆっくりしようと、15時すぎの電車で福山に向かい、尾道を後にした。